口臭の原因と治療法について|口臭検査
2020年10月15日
皆さんこんにちは。
スマイル歯科・矯正歯科です。
近年、口臭に悩まれている方が増加しています。デリケートな悩みだけに、どこに相談したらよいかお悩みの方も多くいらっしゃいます。
当院では約1分で測定できる口臭検査も行っていますので、口臭でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。
こちらの記事では、口臭の原因やにおいの種類、検査方法や治療方法についてご紹介します。
口臭は、「病的口臭」と「生理的口臭」、「食べ物や嗜好品による口臭」の3つに大きく分けることができます。
このうち、治療が必要となるのは「病的口臭」です。
順番に口臭の原因をご紹介します。
病的口臭の原因
病的口臭の原因としては、むし歯や歯周病などのお口の中のトラブルや、全身疾患などが挙げられます。もし、口臭の原因が病気ならば治療が必要です。
病的口臭の原因の一例
- むし歯や歯周病
- 糖尿病
- 腎臓病
- 呼吸器の異常
- 消化器官の異常
- 肝臓の疾患
このうち当院では、舌苔(舌に付着した苔のようなもので、主に舌の表面や口腔の粘膜、食べ物のカスなどが集まったもの)・プラーク・歯周病などの、お口の中のトラブルが原因のものを治療いたします。
生理的口臭の原因
生理的口臭の場合は、日常の生活習慣が関係します。生活を改善する、リラックスをするなど、口臭の原因を解消してあげることが大切です。
生理的口臭の原因の一例
- 空腹になった時
- 緊張している時
- 寝起き
- 食事の時間が不規則になってしまった時
- 生理中や妊娠中など女性の生理現象
妊娠中は唾液の量が減ってしまい、口臭が出ることもあります。念入りに歯磨きをすることで、ある程度口臭を抑えることは可能です。
また、妊娠中はむし歯ができやすい時期でもあるため、つわりが落ち着いたころに歯医者にかかり、歯のクリーニングや定期検診を受けてください。
食べ物や嗜好品による口臭の原因
口臭は、食べ物や嗜好品が原因であることもあります。
口臭が気になるシーンでは、食事内容や喫煙に気を付けることで口臭はある程度抑えられます。
食べ物や嗜好品による口臭の原因の一例
- にんにくやキムチなど、匂いが強いものを食べた時
- コーヒーやお酒を飲んだ時
- 喫煙後
口臭の大部分(80%以上)は、お口の中の気体由来で、その主要原因物質は【揮発性硫黄化合物(VSC : Volatile Sulfur Compounds)】というものです。
そしてVSCの主なものは、「硫化水素」「メチルメルカプタン」「ジメチルサルファイド」の3種類に大きく分けられます。
・硫化水素(腐った卵のような臭い)
プラークや舌苔が多い人ほど検出されやすい傾向があります。
・メチルメルカプタン(タマネギが腐ったような臭い)
歯周病の罹患者から検出されやすい傾向があります。
・ジメチルサルファイド(生ゴミや磯のような臭い)
全身疾患や薬の影響で検出されやすい傾向があります。
このうち硫化水素とメチルメルカプタンが約90%を占めると言われています。
通常は硫化水素の割合が高いのですが、歯周病の罹患者は、メチルメルカプタンの割合が高くなる傾向があります。
このメチルメルカプタンは刺激臭があり、強い不快感を引き起こしやすいようです。
口臭が病的なものであるかどうかは、専用の測定器を使った口臭検査で調べることができます。検査結果によって、口臭を正確に診断します。
歯周病による口臭は「6段階臭気強度表示法」という「VSC (揮発性硫黄化合物)」の量を測定して、以下のように分類します。
VSCレベル一覧
VSCレベル | 6段階臭気強度表示法 | |
レベル0 |
0 |
においを感知しない(無臭) |
1 |
やっと感知できるが、何のにおいか分からない
|
|
レベル1 |
2 |
何のにおいか分かる、弱いにおい
|
レベル2 |
3 |
容易に感知できるにおい
|
レベル3 |
4 |
我慢できる強いにおい
|
レベル4 |
5 |
我慢できない強いにおい
|
先に述べたように、口臭の原因は多岐にわたります。そのため、治療法もケースバイケースです。
むし歯や歯周病が原因であれば、一般的な歯科治療を実施します。
糖尿病や腎臓病といった全身疾患が原因と考えられる口臭は、医科との連携が必要となる場合があります。
その他、生活習慣の改善などで解消される口臭もあるため、まずは精密に診査・診断することが大切です。
当院では、1,000円で口臭検査が可能です。
当院で使用している「口臭測定器」はAIとセンサーを組み合わせて口臭が測定する仕組みで、呼気を採取してから結果が出るまで約1分で終わります。
測定結果はグラフでご確認いただけますので、ご自身の口臭を数値化して客観的に見ることができます。
口臭検査をご希望の方は、当院までお問い合わせください。
このように、口臭は治療が必要なものと、そうでないものとがあります。
「臭い」は主観的な感覚が主な症状となるものだけに、第三者による意見や検査結果が非常に重要となってきます。
口臭でお悩みの方はぜひ当院までお越しください。口臭の悩みを解消して、楽しく毎日を過ごせるお手伝いをいたします。