【飯田橋の歯科】妊婦様は要注意!妊娠中の歯周病について
2024年8月5日
皆さんこんにちは。
スマイル歯科・矯正歯科です。
妊娠中の女性に、ぜひ気をつけていただきたいのが歯周病です。
妊娠中は、さまざまな要因から歯周病のリスクが高くなります。
今回は、妊娠中の歯周病について、一緒にみていきましょう。
歯周病が妊娠に与える影響
まずは、妊娠中に歯周病が与える影響についてお話しします。
妊娠中は、女性ホルモンの分泌量が増加します。
女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがあります。
お口の中で、女性ホルモンのエストロゲンの一種であるエストラジオールの濃度が上昇すると、それにともない歯周病菌の割合も高くなると考えられています。
また、プロゲステロンは、炎症を引き起こす原因となるホルモンです。
妊娠を継続する働きを持つプロゲステロンが分泌されると、そのためにエネルギーを使用し、免疫機能が低下します。
エストロゲンによって増加した歯周病菌は、免疫機能が落ちたお口の中でさらに増殖しやすくなり、お口の中は歯肉炎が発症しやすい状態となるのです。
歯周病が悪化すると、以下のような症状のリスクが高まることがわかっています。
・早産・低出生体重児の出産
・妊娠高血圧腎症
・妊娠性糖尿病
2015年の報告では、妊娠中に歯周病であった場合の早産・低出生体重児の出産のリスクは歯周病でない場合の4.68倍との結果でした。
お腹の中の赤ちゃんを守るためにも、歯周病には注意が必要です。
参考:厚生労働省|妊産婦における口腔健康管理の重要性 p5 >
妊娠中の歯周病治療の注意点
妊娠中の歯周病治療は、体調と相談しながら行うことが重要です。
妊娠中は、初期にはつわりによる体調不良が心配されます。
また、後期には大きくなったお腹によって、仰向けの状態が長時間続くとお腹が圧迫されて苦しくなる可能性があります。
身体に無理のない範囲で治療を受けましょう。
歯周病の治療の基本は、お口の中をクリーニングすることです。
歯医者で歯垢や歯石を取ることで、歯周病のリスクを軽減し、重症化を防ぐことにつながります。
通院が難しい場合には、水分を多めにとる、こまめに歯磨きをする、キシリトール100%のガムを噛むなどして、唾液の分泌を促すことで歯周病予防を心がけましょう。
歯周病ケアで産後も快適に
妊娠中に歯周病ケアを行うことにより、歯周病や歯周病を原因とする全身疾患のリスクが低くなり、忙しい産後を快適に過ごすことに役立つのです。
さらに、お口の健康を保つことにより、赤ちゃんに歯周病菌が移るリスクも減らすことができます。
歯周病ケアは継続して続けましょう。
飯田橋のスマイル歯科・矯正歯科では、妊婦様の歯科治療を行っております。
患者様の体調に合わせた治療を受けていただくことが可能です。
自治体による妊婦歯科検診も受けられますので、受診券をお持ちください。
当院は、JR飯田橋駅東口から徒歩4分の通いやすい歯科医院です。