近年、院内感染は私たちにとって、決して無視できないものとなりました。
歯科治療は、出血・唾液などを介した感染症のリスクが大きいものです。院内感染を防ぐためには「しっかりと手袋・マスクを着用する」「器材に付着した菌を減菌する」「使い捨ての治療具を使用する」など、様々な対策を行う必要があります。
当院では、患者さんに安心、安全な治療を受けていただきたいという思いから、滅菌をはじめとする衛生管理に力を入れております。
■ 当院の歯科医療安全管理対策について
当院では歯科医療に係る医療安全管理対策について下記の通り取り組んでいます。
● 医療安全管理、院内感染対策、医療品業務手順等、医療安全対策に係る指針等の策定
● 医療安全対策に関わる研修の受講ならびに従業者への研修の実施
● 安全で安心な歯科医療管理環境を提供するための装置、器具等を設置しています
- 1.自動体外除細動器(AED)
- 2.パルスオキシメーター(血中酸素濃度系)おとび心電図計
- 3.酸素ボンベ・酸素マスク
- 4.血圧計
- 5.救急蘇生キット
● 医療機器の洗浄、滅菌を徹底するなど、院内感染防止策を講じています
- 滅菌装置
- 1.歯科医療器具自動洗浄除菌システム 「ミーレジェットウォッシャー」(miele社製)
- 2.クラスB滅菌器(ヨーロッパ基準) 「DACプロフェッショナル」(シロナ社製)
- 3.歯科用ハンドピース滅菌器 「DACユニバーサル」(シロナ社製)
- 歯科用吸引装置(飛散物質の吸収)
- 「フリーアーム・アルテオ」(東京技研製)
● 救急時に対応できるよう、医科医療機関と連携をしています
- ・連携医療機関名 JCHO 東京新宿メディカルセンター(旧 東京厚生年金病院)
- ・電話番号 03-3269-8111
■ 滅菌とはどういうものか?
“滅菌”とはどの様な意味かご存知でしょうか?
● 消毒
消毒とは、病原微生物をある程度殺しますが、必ずしもすべての微生物を除去するものではございません。
● 殺菌
消毒よりは病原微生物を殺すことができますが、完全にゼロにすることはできません。
● 滅菌
物質中の全ての微生物を死滅させます。
エイズや肝炎などの重篤な感染症を防止するには、「滅菌」が必要になります。
■ 滅菌を行うもの
● 診療用基本セット
治療で使うミラーやピンセット等の基本的な器材で、トレー等も滅菌する必要があります。
また滅菌後はセット毎にパッキングして、患者様ごとに交換して治療にあたります。
● ハンドピースの滅菌
スマイル歯科・矯正歯科では、ハンドピースも一つ一つ、必ず滅菌しています。ご安心ください。
ハンドピースとは歯を削る際に用いる器材で、血液や唾液による汚染が非常に高いです。近年登場した新しいハンドピースは、唾液や血液の逆流を防止する装置がついていますが、それでも感染を完璧に抑えることはできません。外側だけでなく、内部に付着した細菌や汚れも、しっかりと滅菌する必要があります。
当院では歯科用ハンドピース専用滅菌器のDACユニバースを使い滅菌を行っていますのでご安心ください。
■ 滅菌を行うための装置
クラスB滅菌器
使用した器具類は、高温・高圧の蒸気を用いる機械で徹底的に滅菌しています。当院では特に、クラスBと呼ばれる、ヨーロッパの厳しい基準をクリアした滅菌器を使用しています。
歯科医療器具自動洗浄除菌システム
感染の原因となる血液や唾液といったたんぱく質を凝固させることなく落とし、最終的には93℃の熱水で、器具を洗浄します。このミーレ・ジェットウォッシャーはISO15883で規定された消毒条件(93℃・5分間)をクリアしています。