顎・顔面の痛み、親知らず、できものなど、多岐に渡って診療いたします。
「口腔外科」とは文字通り、口腔(お口の中)の外科処置を行う科目です。
歯科医院では、虫歯や歯周病の治療だけでなく、お口の中の様々な疾患に対応しています。「歯は痛くないけれど、口の中に違和感がある」「親知らずが気になる」「顎が開かない」という方は、ご相談ください。
■ 口腔外科の診療内容
「口腔外科」とは、耳慣れない言葉かもしれませんが、下記のような様々な治療を行っております。
● 親知らずの抜歯
他の永久歯は通常13歳前後までに生え揃いますが、それからかなり遅れて、親知らずは20歳前後に生えてきます。綺麗に生えていれば無理に抜歯する必要はありませんが、まっすぐ生えることは珍しく、斜めに生えたり、真横に生えたりしてしまうことが多いです。傾いて生えた親知らずは、他の歯を圧迫して歯並びを乱したり、歯ブラシが届きにくく不潔になりやすかったりするなど、様々な悪影響をもたらします。
親知らずの抜歯がすすめられる場合
1. 生え方には問題がないが、歯磨きが上手にできない
2. 歯の一部だけなど、中途半端な生え方をしている
3. 横向きに生えてきてしまっている
4. 治療前のレントゲン写真で問題が見つかった
5. 他の歯を圧迫し、歯並びを乱している
親知らずを抜歯しない方が良い場合
1. まっすぐ綺麗に生え、歯磨きが問題なくできる
2. 妊娠中・授乳中の方
3. 特段、悪影響を及ぼすことがないと判断された場合
● 顎関節症
口を開けるときに痛みが伴う、口が開かなくなる、食事をする時に顎が鳴るという症状がある場合は、顎関節症かもしれません。原因も人によって異なり、歯ぎしり・頬杖・姿勢が悪い・精神的ストレスなど、様々な可能性が考えられます。
軽度であれば自然に治癒することもありますが、放置してしまうと、突然激痛が走ったり、肩こりや頭痛など全身の健康に影響したりします。悪化してしまう前にご相談ください。
● 歯ぎしり・噛みしめ・歯列接触癖
軽度の歯ぎしり・噛みしめは、誰でもしていることです。しかし、重度の歯ぎしりは顎や歯に負担がかかってしまうだけでなく、肩こりや睡眠不足の原因にもなります。歯ぎしりは眠っている間や何かに夢中になっているときに無意識に行ってしまうので、気づきにくく、治りにくいです。家族から指摘された、顎が痛むなど、歯ぎしりかなと思う兆候があるようでしたら、早めに専門的な治療を受けましょう。
また、歯ぎしり・噛みしめとは別に、歯列接触癖(TCH)というものがあります。歯列接触癖(TCH)とは、上下の歯が持続的に接触させる癖のことです。上下の歯が接触することにより、筋の緊張・疲労が生じます。筋の疲労を感じるようでしたらこちらもご相談ください。
● 顎・歯・顔面の外傷
スポーツ時の転倒や事故などで、歯が欠けてしまった・抜けてしまった、顎の骨を骨折してしまった場合は、口腔外科を受診してください。また、怪我の予防にマウスピースもご用意できます。
なんらかの外傷により、歯が抜けてしまった、歯がグラグラしている場合は、迅速な対応が必要です。万が一歯が抜けてしまった場合も、すぐに治療を受ければきちんと戻る可能性があります。
● の他お口のトラブル
「口の中にできもの(嚢胞や、がんである場合も)がある」「よく口が渇く(ドライマウス)」「歯は痛くないけれど、何か違和感がある」「口の中の粘膜に異常(口腔粘膜疾患)がある」そういったお口全般に関する疾患の治療も行っています。
歯科用CTの使用について
当院では口腔外科領域の治療では、病状を正確に診断するために歯科用CTを用います。
保険治療での使用も可能ですので、詳しくはお問い合わせください。